コペンハーゲン最後の週末は住宅地へ行こうと行く前から決めていました。実はそれが何よりも大好きな過ごし方、足に豆ができても疲れていても本当に楽しくて仕方がありません。まずは今回もgoogleマップで美しい住宅地を探しました。コペンハーゲン中心地にはほとんど一戸建てがなく少し郊外へ行かなければならないので、路線バスや電車の駅と照らし合わせながらこれまで行ったことがない地域の中から、今回はセントラルから北東方面の海辺の街と南西方面の街に的を絞りました。

海辺の住宅地には大きなお屋敷が多く、緑豊かな広い庭にキッズの遊び場やガーデンファニチャーなどがさりげなく置かれ、心豊かな日々の暮らしぶりを妄想しながら歩きました。もう一方はベッドタウンのような地域で古い住宅地がいくつもあり、それらを梯子しながら一般住宅であろう美しい家々を観て歩きました。

レンガは古くなるにつれいい味が出て美しくなる素材です。古いデンマーク住宅に使われている赤いレンガと黄色いレンガ、これは後のレンガ工場のところで詳しくお話ししますが、土を焼いたままの自然の色なんです。人の手で造られた素朴な味わいが残るレンガを職人が１個１個積み上げて造ったレンガの家、積み方も様々で味わい深く美しく貼り上げていくのはとても難しい技術だと聞きました。

そんな今回の旅で学んだことを頭の中で復習しながら、美しい住宅地を観て回りたくさんのレンガの家を撮影させて頂きました。屋根瓦、木製窓や玄関ドアの色とレンガの相性がどの家もよく考えられていて、また庭の芝生や木々にも手入れが行き届いています。日々の暮らしぶりが見えてくるような素敵な家々を見ているだけでうっとり、とっても幸せな気持ちになるのです。この仕事はやっぱり天職だなあ・・・なんて嬉しくなり、鼻歌まじりで住宅地を歩きまわりました。

どうかごゆっくりご覧ください。お好きな煉瓦の家、見つかるといいのですが・・・。