ヨゴホームズブログblog
2023.9.6デンマークの木製サッシについて
ヨゴホームズの家づくりに欠かせないアイテムのひとつが木製サッシです。
最近では国をあげた住宅高性能化への取り組みが急激に進みつつあるなかで家づくりをお考えの方々の家の断熱性能・気密性能への意識も高くなっていると感じます。
家の断熱・気密性能を大きく左右する開口部にどのようなサッシを採用するかは家づくりにおいて重要なポイントになります。
デンマーク コペンハーゲン郊外の民家
各サッシメーカーが樹脂サッシ+複層ガラスなど多種多様な高断熱サッシを販売しておりU値(熱貫流率)・気密性能・水密性能・遮音性能などサッシの性能をアピールしています。
たしかに数値に表れる性能は重要ですし、わかりやすい判断基準になることは間違いありません。
しかし、それと同じくらい数値には表れないサッシのデザイン性も家づくりにおいて重要な要素だと考えます。
優れた機能性に上質なデザイン性を兼ね備えた木製サッシは住まわれる方に快適な住空間を提供してくれます。
今回はデンマークの木製サッシについて、その特徴やすばらしさについてお伝えしたいと思います。
デンマーク王立芸術アカデミー
①厳しい基準をクリアした木材のみを使用
デンマークでは木製サッシに使用する木材の80%以上に雨水に強く腐りにくい芯材を使用しなければいけないという厳しい基準があります。
デンマークは北欧他国ほど寒くはないですが、湿度が高く紫外線も強いので木製サッシに対する検査基準は他国に比べ厳しくなっています。
そのデンマークの厳しい基準をクリアした高品質な木材のみを使用することで腐りにくく長持ちする上質な木製サッシが造られます。
サッシに使用される木材
※濃い茶色の部分が芯材部分です。芯材部分が80%に満たない木材は使用できません。
②高い断熱性能
ガラスはLow-e複層ガラス(断熱タイプ)を使用しております。
"断熱タイプ"のLow-e複層ガラスは室内側のガラスに熱の伝わりを抑えるLow-E膜をコーティングして性能を向上させ室内の熱や冷気を室外に逃がしません。
さらに、ガラス間の中空層には空気より比重が重く熱伝導率の低いアルゴンガスを封入することで断熱性能をさらに向上させています。
寒い季節も暑い季節もガラスからの熱や冷気の流出が抑えられ、一年中エコで快適に過ごせます。
Low-E複層ガラス(断熱タイプ) 参考:YKK AP製品ページより
③高い気密性能
デンマークでは1970年代のオイルショックのころから建物の断熱・気密性能を向上させるための研究と開発が行われています。
日本よりもはるかに厳しい基準をクリアするために木製サッシも進化してきました。各国の住宅の気密性能を比較するとデンマークの住宅は世界トップクラスです。
サッシも高い気密性を実現するための重要なパーツです。高性能な金物を使用し、気密性の高い構造を研究・開発することでより高い気密性を実現しています。
デンマークUD Vinduer社工場
④人への配慮
デンマークの建築基準法では日本以上のシックハウス対策が義務付けられています。
木製サッシの工場での塗装は最低でも2回UVカット塗装を行います。
この際に使用される塗料は人体に害のない水性塗料でなければなりません。
労働基準法でも厳しい基準が定められています。
人体に有害な物質が一切使われていませんので工場で作業している作業員はマスク無しで1日中安心して仕事ができます。
実際、工場を見学させていただいた時に作業されていた作業員の方々は誰一人マスクは使用していませんでした。
デンマークUD Vinduer社工場
⑤環境への配慮
最近よく聞く”SDGs” 持続可能な開発目標の一つとして地球・自然環境への配慮があげられます。
北欧諸国はSDGs達成度ランキングで常に世界トップ5に入っているような先進国です。
北欧の国々では木を伐採したらそれ以上の苗木を植えなければならないと法律で決められています。
森林資源を枯渇させることなく、次世代に受け継いでいくための取り組みを何十年も前から行っています。
Hotel Rold StorKro の森
世代を超えて愛される飽きのこないデザイン性に確かな性能、人や環境への影響にまで配慮されて造られる上質な木製サッシを一人でも多くの方にお使いいただきたいです。
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