ご夫婦そろってキッチンに立たれる事が多いお施主様の為に間隔を広くプラン致しました。渓流釣りをされたり、ジャムやキムチをつくられたり、畑で採れた野菜で様々なお料理をされるご夫婦がこだわられたことは使いやすさと掃除のし易いキッチン、奥には保存食等をタップリ収納できるパントリー、棚板は奥さまが作られます。

リビングダイニングに面した開け放して使える和室は琉球畳がとってもモダンな印象です。又、玄関ホールからもお客さまが直接和室へ入ることができる入り口を設けています。やっぱりイサム・ノグチの灯りは欠かせない重要なアイテム。今回の和室は床暖房ではなく、窓下に温水パネルを設置して暖房させて頂きました。

広々としたホールの壁・天井はルナファーザー＋水性ペイント仕上げ、入った瞬間に上質な空気を感じます。リビングとの間に設けた引戸には奥さまが趣味で創られるステンドグラスを入れられるご予定です。どんな感じになるのか今から楽しみ！もちろん土間の部分にも床暖房しています。

南に面した広いベッドルームはご希望でフローリング仕上げとしました。ベッドを２台並べられるその枕元の壁にはそれぞれ小さなニッチを、パイン（無垢）の室内ドアはホワイトオイル仕上げ、クリントの優しい照明との相性は抜群です。とっても北欧らしい落ち着きのあるお部屋になりました。

畑仕事の後すぐにシャワーを浴びたり着替えたりと、そういうシーンが多いことから洗面のすぐ横に勝手口を。何度も動線やプランについて打合せを重ねた結果、生活スタイルに沿った理想的な家のかたちが見えてきました。手前のドアはトイレ、そしてバスルーム、洗濯機置場と続きます。

平屋ですが、１階に２カ所のトイレを設置しました。こちらは玄関ホールに面したゲスト用のトイレ（KOHLER）、将来のもしもの事を考えてトイレのドアは全て外開きとし通常よりも幅を広くとらせて頂きました。床暖房のトイレはこの季節とっても気持ちいいので思わず長居してしまいそうです。

猫ちゃんご本人が直々に最終チェックに来てくれました。「これはなかなか良さそうではないか・・・。」などど言ってくれているように見えます。室内側から見ると、興味津々で中を覗いていてとっても可愛いんです。別に写真がありますので是非ご覧下さい。幸せいっぱいの猫ちゃんです。

L.D.の南側に設けた屋根付きの広いテラス、明るさを考えてＶＥＬＵＸ社の天窓を２台それぞれテラスドアの上に付けました。この大きな屋根と外壁の漆喰仕上げはお施主様の最初からのこだわりでした。どっしりとしたフォルムは遠く山々をバックに昔からここに建っていた様な気さえします。