デンマークでは日本のように都会に一点集中するのではなく各地に様々な有名企業が点在しています。なので会社訪問するのは結構大変、特にユトランド半島は鉄道がそれほど発達していないので、例えば最南端に近い街AABENRAAから北の方にあるAALBORGまでバスと電車を乗り継いで行こうとすると半日以上かかってしまいます。色々考えた結果今回はレンタカーで行こうと決めました。朝早くAABENRAA（オーベンロー）より少し大きな隣町SONDERBORG（ソネボー）まで車で知人に連れて行ってもらい、そこでレンタカーを借りフリーウェイを走らせてお昼過ぎには目的地AALBORG（オールボー）に到着しました。

ホテルまで私たちの担当メッタさんとディンナさんの美女お二人が迎えに来てくれ、まずは市内中心にあるショールームまでおしゃべりをしながら歩きました。今年移転したばかりの新しいショールームはコペンハーゲンのショールームとまた違った装いで素敵・・・。螺旋階段を上がった2階ショールームの奥にあるミーティングルームで大勢のスタッフが総出で出迎えてくれました。ここでも会社の歴史についてや今後の計画などについて詳しく説明して頂きました。デンマークに昔からあるスウィーツ・マジパンやチョコレートなどを頂きながらのミーティングの後は、NEWアイテムについてデザイナー・ミッシェルさんや社長夫人のパンドゥロさんより詳しく説明して頂きました。

新しく加わったGEORG シリーズは、女性デザイナー・クリスティーナさんによるものですが、なんと日本をイメージしてデザインされたということで、見せるなりこれは日本っぽいですか？という質問・・・。うう・・・ん、確かに直線を意識したシンプルなデザインと白木（オーク材）と座布団を彷彿させるクッションといい、日本と言えば日本ですね。とよくわからない返事になってしまいました。今思うと、昔着物を吊るしていた衣紋掛けに通じる雰囲気も持っているし、もうひとつ狭いスペースにも置けるコンパクトサイズがそれも又日本ということなのかも知れません。

そして、これまで輸入したことがないアイテムや美しくディスプレーするアイデアなどもじっくり見せて頂いた後、車で本社へ移動し隅から隅まで見学させて頂きました。私たちといつもメールのやり取りをしてくれているオフィスやデザインルーム、半地下にある広々とした明るいダイニングキッチンはスタッフ専用、各所に商品が使われていてとっても素敵でした。私がもしデンマーク人に生まれていたら絶対TRIP TRAP で働きたい！と内心思っていた憧れの会社とこうしておつきあいができていることが嬉しくて嬉しくて・・・。

ご存じない方も多いかと思いますが、SKAGERAKはデンマークではTRIP TRAPというブランド名で知られています。1976年にスタートしたTRIP TRAP社は今から7年ほど前にSKAGERAKと国外向けにブランド名を変え輸出販売を再スタート、今ではヨーロッパ各地をはじめ世界中にたくさんの代理店を持つようになりました。 ヨゴホームズは12年程前から輸入し始めましたが、当初は私たちの建築の中で使用するアイテムのみ輸入していました。しかしクライアント様や周囲の方々からのご要望もあり、2011年から本格的にオンラインなどで販売をスタートさせて頂くことになったのです。

さて、夜は美女お二人に美味しいディナーに招待して頂きました。地元の人々で賑わっている素敵なレストランを予約してくれていて、そこで楽しいおしゃべりと共に美味しいお料理とワインを頂きました。 メッタさんからスケアラックをどうして知ったのかという質問を受けました。実はずい分昔から知ってはいましたが輸入するきっかけになったのは、2002年にデンマークを訪れた際イルムスボリュフス本店でTRIP TRAPの靴ベラをお土産に60本買って帰ったことがきっかけで、その為に大きなスーツケースを購入したこと、それを持って帰る際に腰を痛めてしまったので次回から輸入しようと思ったことなどを話すと二人は嬉しそうに笑ってくれました。（笑）そんな楽しい時間があっという間に過ぎ、又会いましょうという約束をしてホテルへ戻りました。

そして翌日、TRIP TRAP の関連会社である RIKKI TIKKI本社を訪問、そこでもあたたかな出迎えを受けショールームや倉庫などを見学させて頂きました。今回の出張中に現地で早速注文させて頂いた可愛い商品たちは既に入荷して日本での販売をスタートしています。こちらもどうぞ宜しくお願い致します。