お待ち頂くお部屋は明るく落ち着きのある雰囲気づくりをめざしました。お子さま連れの方、お年寄りなど様々な年齢の方が時間を共にする場所ですから、皆さまができるだけゆったりお過ごし頂けるよう動線や目線等に気を使い優しい色目と素材感で仕上げました。吹抜けのVELUX 天窓は電動式、空を眺めたり本を読んだりお子さまと遊んだり・・・。

待合ルームのラヴァトリーは当初から車椅子でも使用できるようにとのご要望を頂きベビーシートも装備。白を基調に清潔感を大切にしました。ヨゴホームズのラヴァトリーをそのままパブリック仕様に。磁器タイルの床はお掃除もしやすく長く美しくお使い頂けます。もちろん、温水パネルを装備していますので、寒い季節もごゆっくりお過ごし下さい。

クリニック側から考えると受付は全てを見渡せる場所でなければなりません。患者さまの出入りや待っている方の状態、キッズルームの様子や何かお困りのことはないか等・・・、全てを把握できるこの場所しかありませんでした。後部の窓からは駐車場も見ることができ、スタッフの方々にとっても快適で効率の良い仕事動線を追求しました。

診療スペースも同じく動線や収納など効率重視、患者さまとの動線を同じにした分広くし面積的なダイエットに成功しました。また機械が多く冷たくなりがちな印象を和らげるため、カラーコーディネートや素材選び、照明計画、BGM等トータルでご提案、患者さまもスタッフも快適にお過ごし頂けることが何より大切だとの想いをカタチにしました。

各診療ブースには大きな窓から四季折々の裏庭の木々を眺められるよう配しました。歯医者さんでの治療はどうしても怖い印象がありますが、少しでもその気持ちを紛らわしリラックスして頂ければ嬉しいです。最新の機器と優しく腕の良い先生やスタッフ、そして快適な器があれば（自画自賛）、もう繁盛間違いなしの歯科クリニックです。（笑）

スタッフの方が休憩されたりランチの時間に頭をリセットして頂けるよう、優しい空間に仕上げました。ここからも裏庭を眺められます。テーブルは院長先生の奥さまのおばあちゃんが24年前から愛用していたFREDERICIA コーヒーテーブルの脚をカットしてリサイクル。ミニキッチン、洗濯機、ロッカー等がありながらもできるだけすっきりまとめました。

デスク、本棚、ソファ等をすっきりと置けるスペースを確保した院長室からは窓の外の木々越しに表の様子を覗うことができるよう駐車スペースとの間に庭を設けました。打合せなども効率よく行えるようにエントランス横に配し、診療ルームともつながっています。今回SKAGERAKを至る所で使わせて頂きました。表にはどんぐりの木を楽しめる待合ベンチも・・・。

準備室、実はIKEAのキッチンをベースにつくらせて頂きました。昨年末に神戸まで買付に行き収納やアクセサリー等を購入、あくまで北欧スタイルを限られたご予算の中で追求しました。初めての医院建築は多くのことを学ばせて頂き将来への大きな可能性を頂きました。松山にいい歯医者さんがある、そんな噂が聞こえてくる日を楽しみにしています。