10月に２週間ほどの日程でデンマークへ出かけました。今回は世界最先端の環境に配慮した住宅を学ぶ事が一番の目的でしたが、その中でとても興味深いプロジェクトをご紹介いたします。又詳しくはヨーロッパビューのページへアップしましたので、宜しければごゆっくりご覧下さい。

ソネボー市　『 Project Zero 』

デンマーク ソネボー市では2029年までにCO2を出さない街にしようという街ぐるみの壮大なプロジェクトが進んでいます。
ドイツとの国境に近い街ソネボー市、人口約27.000人ほどの美しい小さな港町です。そこにAlsionと名づけられたモダンな建物が海に面して建っています。大学やコンサートホール、市議会などが入っている多目的ビルです。私達はその中にある『Project Zero』のプロジェクトマネージャー・ロッテさんを訪ね直接お話を聞かせて頂きました。
このプロジェクトは2007年夏 ロッテさんを含むたった２人からスタートしましたが、わずか２年しか経たない今ではほとんどのソネボー市民が参加し着実に実績をあげてきています。各産業や農業、建築、運輸、教育など分野毎にリーダーを置き市民から多くのアイデアを募集し具体的な目標を立てて進めます。市民はビジョンを共有し意識を高め目標に向かって毎日の生活を送っているのです。
例えば建築の分野では世界中から優れた学者や企業を募り自治体や金融機関等と協力して、又大学（開発・技術・経営）のバックアップを受けながら港開発がスタートしています。建物の断熱についてはデンマークの建築基準法より約２倍の厳しい基準を設けているそうです。又１１２家族がゼロエネルギー住宅に住みテストケースとしてリポートを出しながら日々の生活の中でのエコを追求しています。その上、デンマークで最初のプラスエネルギー住宅を建設し実際に生活をしてもらいながら現在様々なデーターがとられています。そこでは何と天井・床に６０cm、壁には４５cmの断熱材を入れ屋根にソーラーパネルを設置し蓄熱式床暖房としているそうですが、実際にエネルギーを生む家なのだそうです。
原子力発電を持たない国デンマークでは2050年までに風力発電を全体の70％とする目標を掲げていますが、ここソネボー市でも2015年までに25％という目標に向けて努力を続けています。又太陽エネルギーや豚のフンを利用したバイオマス、水素エネルギーなど様々なクリーンエネルギーの開発にも力を注ぎ、子供の頃からの環境教育や市民を対象としたエコセミナーなども頻繁に開催され意識を高めているとのこと、日本がこれから進むべき方向がはっきりと見えた気がしました。

私達がAlsionを訪れロッテさんとミーティングをさせて頂いた時のことが『 Project Zero 』のホームページで紹介されていました。

ヨゴホームズはデンマークをお手本に、美しく快適でありながらエネルギーを使わないエコ住宅にこだわりこれからも精一杯努力し続けたいと思っています。